E90 323iMスポーツ 電動ウォーターポンプ交換

こちらの車両は、地元愛知県内にお住いのM様の’07年式 E90 323iMスポーツです。
今回は、電動ウォーターポンプとサーモスタットの交換でお預かりいたしました。
オーバーヒートの症状が出ます。
以前は、一度症状が出てしばらく症状が出なかったということで予防整備で交換予定でしたが、ご入庫前日から症状が悪化してご入庫は、レッカーサービスでご来店いただきました。

この警告灯が点灯いたします。
今は、すぐに症状が出るということで、M様と確認いたしました。
水温が120℃を超えると、電動ファンが高速回転してこの警告灯が点灯して、しばらくすると赤色に変わるということですがオーバーヒートが怖いのでエンジンを止めました。

テスターを繋いでデータモニターで水温を確認いたしました。
電動ファンが回りだして、水温が115℃位で警告灯が点灯しました。
ラジエター側の水温は、上がっていませんので冷却水が回っていないのが分かります。

電動ウォーターポンプを交換いたします。
エンジンのフロント右下に付いています。
アンダーカバーは取り外しました。
8mmのタッピングで止まっています。

作業スペースを確保する為に電動ファンを取り外しました。
左下にATオイルクーラーがトルクス25で止まっています。
上側は、右側にトルクス25が1本止まっています。
カプラーも取り外しました。
エアクリーナーケースも取り外しました。
本体は、10mmボルト2本で止まっています。
エアフロセンサーのカプラーとエアインテークダクトのブーツバンドを緩めれば、外れます。

これでスペースができました。

電動ウォーターポンプのカプラーを取り外しました。
カプラーからアース線が出ています。
逆トルクスの10で止まっています。

先にサーモスタットハウジングを取り外しました。
クロスメンバーが邪魔で写真がうまく撮れないです。
どこの写真か分かり辛いですが、後ろ側から写真を撮っています。
サーモハウジングは、10mmボルト2本で止まっています。
水温センサーのカプラーも取り外しました。
ウォーターホースを取り外すのに一苦労です。

ウォーターポンプを取り外しました。
前に抜き出しました。
ウォーターポンプは、逆トルクス10のボルト3本で止まっています。

電動ウォーターポンプです。
下が車に付いていた物で、上が新品です。
部品代は、時価60,700円(税別)です。
高いです。

サーモスタットハウジングASSYです。
左が車に付いていた物で、右が新品です。
部品代は、時価14,000円(税別)です。
取り外す手間を考えたら、同時に交換した方が安心で工賃もお得です。

同時交換部品です。
ウォーターポンプの取り付けボルトです。
アルミボルトなので、再使用不可のようです。
組み付けは、取り外しと反対の手順です。
冷却水を注入して、エンジンをかけて冷却水漏れがないか確認いたしました。
問題なさそうです。
サブタンクの下に垂れていたクーラントは、キャップから噴き出した物のようです。

テスターを繋いでトラブルコードを消去いたします。
トラブルコードが5個残っています。
ウォーターポンプのトラブルコードです。

こちらは、症状だと思います。

こちらも、症状だと思います。

こちらも、症状だと思います。

一番最初と同じトラブルコード?
コード番号が少し違いますが、結局のところはウォーターポンプ不良です。

トラブルコードを消去いたしました。

冷却水温安定しています。

エンジンの回転を上げてもこの位です。
電動ファンが、回りだします。
エンジンが冷えたら、サブタンクの量を調整いたします。