3シリーズ E46 318iツーリングMスポーツ トランスプログラム点灯

こちらの車両は、地元愛知県名古屋市内にお住まいのY様の’04年式 E46 318iツーリングMスポーツです。
前回トランスプログラムが点灯したということで、点検をさせていただいておりました。
症状としては、トランスプログラムの警告灯が点灯してセレクターのポジションが表示されないという症状でした。
セレクトレバーのポジションが識別できないだけで、マニュアルモードでは普通に走行できる為セレクトレバー不良と判断しました。

トランスプログラムの警告灯が点灯しています。
通常は、トランスプログラムの警告灯が点灯してもPという表示が出るはずですが、この車は表示されていません。

ATの回転センサーのトラブルコードです。
本当に不良なら、ATのオイルパンを取り外さないと交換できません。

ステップトロニックスイッチと出ています。
セレクトレバーが怪しいです。

EGS(ATコントロールユニット)の内部不良のコードです。
前回は、出ていませんでした。

トランスミッションスイッチのトラブルコードです。

セレクターのポジションが?になっています。
どのギアに入っているのか、分かっていないようです。

セレクトレバー(シフトメカニズム)を交換いたします。

シフトレバーを引き抜いて、インジケータ部分を取り外しました。

パワーウインドースイッチ部分とセンタークラスターを取り外しました。

2DINナビが付いている為、エアコンのオートアンプが移設加工してあります。
オーディオブラケットを一度取り外しました。

AT側のシフトロッドを取り外します。

取り外しました。

シフトメカニズムを取り外しました。
本体は、トルクス30 3本で止まっています。
シフトロックのケーブルとハーネスコネクターも取り外しました。

セレクトレバーASSY(シフトメカニズム)です。
上が車に付いていた物で、下が新品です。
組み付けは、取り外しと反対の手順です。

トラブルコードを消去いたしました。
治ったと思いましたが、様子がおかしいです。

セレクトレバーを動かすとこんな表示になってしまします。

もう一度診断のやり直しです。
EGSのセルフテストの結果、ユニット交換です。(T_T)
Y様とご相談した結果、交換です。

EGSを取り外しました。
場所は、エンジンルームの助手席側のガラスの下の箱の中です。
DMEと同じ場所に取り付けてあります。

EGS(ATコントロールユニット)です。
新品定価は、時価123、000円(税別)です。ついでに今回は、たまたま国内欠品でした。
新品が高額な為、中古部品を探しました。
EGSは、中古でもいけるかもしれないということで、今回中古部品を取り寄せました。

コーディングは、必要です。

EGS交換をチェックです。

成功です。

トラブルコードを消去いたしました。
トランスプログラムは、消灯しています。が、セレクトレバーを動かして、Dレンジにすると表示が消えてしまいます。
PとRとNとマニュアルモードは、問題ありません。
一度試乗して参りましたが、普通に変速していました。
トランスプログラムの再点灯もありませんでした。

ATのコネクターを点検してみます。

何箇所か腐食していました。
腐食の原因は、不明です。
考えられるとすれば、湿気又は冠水です。
原因は、これで間違いなさそうです。
今まで、こういったことは経験がありません。
幸い、コネクターピンの折れている所はなさそうです。
ただ、接触不良は酷いです。
コネクターのピンが細すぎる為、掃除も難しそうです。
接点復活剤を塗って、何度も抜き差ししてみました。

復活しました。\(^o^)/
でも、時々接触不良するようです。
Y様とご相談した結果、これで様子見です。
完全に治そうと思ったら、ハーネス交換とバルブボディー交換もしかするとAT載せ替えになるかもしれないです。

今回のケースは、ATコネクターの接触不良又は、ショートでEGSが壊れたようです。
レアケースだと思います。
今回分かったことは、メーターに表示されるギアのポジションは、AT側から信号を拾っていることとEGSは、中古でも交換可能ということが分かりました。