3シリーズ E46 320iMスポーツ 冷却水漏れ修理

こちらの車両は、地元愛知県内にお住まいのM様の’01年式 E46 320iMスポーツです。
今回は、冷却水漏れでお預かりいたしました。
部品が、揃いましたので、作業風景実況いたします。

冷却水漏れは、エンジンの前の方からです。
分解していきます。
最初にエアクリーナーケースを取り外しました。
エアフロセンサーのカプラーを取り外して、インテクダクトのバンドを緩めて、10mmボルト2本取り外しました。
ハーネスホルダーのハーネスも取り外しました。

ラジエターファンとファンシュラウドを取り外しました。
ファンカップリングは、32mmのスパナと特殊工具を使います。
右に回すと緩みます。
ファンシュラウドは、向って左側に25のトルクス1本と右側は、クリップ1つです。
電動ファンのカプラーとACUセンサーも外しました。

ファンベルトを外してウォーターポンプオウーリーを取り外しました。
ファンベルトは、テンショナーベアリングのカバーを外してトルクス50を右回転させると取り外せます。
ウォーターポンププーリーは、ファンベルトを取り外す前に緩めておきます。10mmのボルト4本です。

サーモスタッドハウジングとウォーターポンプを取り外しました。
クーラントの漏れた跡がいっぱいです。
サーモハウジングからの漏れがひどかったようです。
ウォーターポンプも同時交換がおすすめです。
サーモハウジングは、水温センサーのカプラーとエンジンスリンガーと共締めの13mmのボルト1本と10mmのボルト3本で止まっています。
ウォーターポンプは、10mmのナット4個で止まっています。
サーモハウジングは、オイルストーンで面出ししました。
ここまでは、順調でしたがラジエターホースのロアがラジエターから外れません。
外れるはずですが、抜けません。
作業性が悪い為ラジエターを外します。

まずは、プラットフォームマウントを取り外しました。
向って右側と左下にトルクス25で止まっています。
A/Tのオイルクーラーとヒーターホース、バイパスホースも外しました。

ラジエターを取り外しました。
向って右側に25のトルクス1本追加で取り外すだけです。
ラジエターを少し寝かせて上から引き抜くのが、通常の外し方ですがロアホースが付いている為下から引き抜きました。

ラジエターです。ロアホースが抜けません。
熱で変形しているのかもしれません。
ラジエターホースがフィッティングに変わってからは、取り外しで苦労します。
ラジエターを壊すわけには行きません。

ラジエターホースをカットしました。

フィッティングも縦に割りました。
ラジエアターには、傷つけていません。
ラジエターとプラットフォームマウントを元に戻して、続きの作業をいたします。

交換部品です。
左が車に付いていた部品で、右側が新品です。
左からラジエターホースアッパーとサーモハウジング、ラジエターホースロア、ウォーターポンプです。

新品サーモスタッドハウジングとウォーターポンプを取り付けました。
ラジエアターホースのロア側は、取り付ける時もなかなか入りませんでした。
ラジエター側に問題があるのかもしれません。

取り外した部品を元に戻しました。
あとは、ラジエターホースアッパーとエアクリーナーケースを取り付けたら完成です。

冷却水を注入いたしました。
エア抜きバルブも開けてあります。
エア抜きバルブとラジエターキャップを閉めてエンジンをかけてみます。
ラジエターホースのロア側から冷却水漏れいたします。
原因は、ラジエターの出口の水温を感知しているセンサーからの水漏れです。
Oリング不良です。
自分の持っているOリングでは、合う物がありません。
M様とご相談後、追加交換です。

水温センサーのOUT側です。
Oリングだけの部品供給が無い為、センサーごと交換です。
冷却水漏れ治りました。
後は、エンジンが冷えたらサブタンクの水の量を調整して終了です。

納期になんとか間に合いました。