5シリーズ E34 525i 修理とメンテナンス

こちらの車両は、地元愛知県名古屋市内にお住まいのK様の’94年式 E34 525iです。
今回は、修理とメンテナンスでお預かりいたしました。

水廻りからやっていきます。
クーラントを抜きながら、ラジエターファンとファンシュラウドを取り外しました。
ラジエターファンは、32mmのコンビと特殊工具で取り外します。右に回します。
ファンシュラウドは、クリップ2個で止まっています。
エアクリーナーケースも取り外しました。
フェンダー側に10mmのナット2つです。
エアインテークダクトは、エアフロセンサーの後ろから取り外しました。
クリーナーケースに止まっている補正用のセンサーは、10mmのボルトで止まっています。
ヘッドライトのカバーも取り外しました。

ラジエターファンとファンシュラウドです。

ラジエターを取り外しました。
ラジエターホースのバンドを緩めてラジエターホースを取り外して、ラジエターのホルダーを取り外しました。
A/Tのオイルクーラーが8mmのタッピング4本でラジエターのフロント側に付いているので、取り外しました。

サーモスタットハウジングを取り外しました。
手順は、まずファンベルトとクーラーベルトを取り外します。
クーラーベルトは、オートテンショナーの13mmを右に回せばベルトが緩みます。
ファンベルトは、ベルトテンショナーの中央の16mmを右に回せば緩みます。
ウォーターポンププーリーは、ベルトを外す前に10mmボルト4本を緩めておいて、ベルトを外した後にボルトを抜いて取り外します。
サーモスタットハウジングは、10mmボルト3本と13mmのボルトで止まっています。
13mmのボルトは、エンジンスリンガーと共締めです。一度取り外します。
機械式のファンベルトテンショナーは、13mmのボルト2本で止まっています。
アイドラプーリーは、16mmのボルトでオルタネータと共締めです。

ウォーターポンプを取り外しました。
10mmのナット4個です。

ラジエターです。
右が車に付いていた物で、左が新品です。

車に付いていたラジエターです。
右の下から、クーラント漏れしていました。
ラジエターマウントとA/Tオイルクーラー用のスピードナット4個とサーモスイッチとクーラントレベルセンサーは、移植です。

ウォーターポンプとサーモスタットハウジングです。
上が車に付いていた物で、下が新品です。
左からウォーターポンプ、サーモスタットハウジング、サーモスタットです。
M50は、ハウジングとサーモスタットは一体ではありません。

アイドラプーリーとファンベルトテンショナーです。
上が車に付いていた物で、下が新品です。
左がアイドラプーリーで右がベルトテンショナーです。
ベルトテンショナーは、油圧式に変えておきます。

先にオイルクーラーをラジエターに取り付けます。
組み付けは、取り外しと反対の手順です。

パワステインテークホースを交換いたします。

ポンプ側の穴あきボルトを取外して、パワステオイルを抜きました。
22mmです。
リザーブタンク側は、ホースバンドを緩めれば抜けます。
フレームにホースガイドが、10mmのナットで1箇所止まっています。

パワステインテークホースです。
上が新品で、下が車に付いていた物です。

新品部品取り付けました。
パワステオイルも注入いたしました。

フューエルフィルターとホースを交換いたします。
トランクのフューエルポンプのカバーを取り外しました。
タッピング5本です。

フューエルフィルターは、燃料タンクの前に付いています。

フューエルフィルターとフューエルホースです。
上が新品で、下が車に付いていた物です。
車に付いていた、フューエルホースは縦に亀裂がいっぱい入っています。
放って置くと燃料漏れするようになります。
新品のフューエルホースは、長尺です。切って使います。
フィルターのブラケットは、移植です。

新品部品取り付けました。
エンジンを掛けてみましたが、燃料漏れはしていません。

クーラーコンプレッサーを交換いたします。
配管は、6mmのヘックスで止まっていますが、簡単には緩みません良くナメます。
今回は、無事緩みました。
コンプレッサー本体は、13mmのボルト4本で止まっています。

こちらは、コンプレッサーの取り付け部分です。
フロントの下側です。
ボルトが折れました。(T_T)
工具を掛けてみた感じで、これはもうダメと解かりましたので一気にいきました。
残り3本は、なんとか取り外せました。
とりあえずCRC漬けにしておいて、ドリルで穴を開けて、逆タップで抜く予定です。

折れたボルトです。
左が通常のボルトです。
右は折れたボルトです。錆と振動で弱くなっていたのだと思います。