5シリーズ E39 530iハイライン メンテナンス

こちらの車両は、地元愛知県内にお住まいのO様の’01年式 E39 530iハイラインです。
今回DrBMWを見ていただき、弊社には初めてご来店いただけました。
今回は、ベルト廻りとリアのコントロールアーム交換でお預かりいたしました。
早速作業風景実況いたします。

ファンベルト廻りから交換いたします。
アンダーカバーを取り外しました。

ファンシュラウドとファンカップリングを取り外します。
下からウォーターホースを先に外します。
左側にトルクス25が1本あります。

ファンカップリングとファンシュラウドを取り外しました。
手順は、最初にファンカップリングを緩めます。締める方向です。32mmのスパナと特殊工具を使います。
次にサブタンクのホルダーを取り外して、バイパスホースを抜いて、ACUセンサーを外して両サイドのクリップを取り外しファンシュラウドとファンブレードを同時に抜き取ります。
ファンベルトとクーラーベルトを取り外します。

取り外しました。
クーラーベルトは、テンショナーの16mmを右回転させるとはずれます。
ファンベルトは、ベアリングのキャップを外してトルクス50を右回転させると取り外せます。
写真は、上からファンシュラウド、ファンカップリング、ファンベルト、クーラーベルトです。

ファンベルトテンショナーベアリングとアイドラベアリングを取り外します。

取り外しました。
ファンベルトテンショナーベアリングは、センターのトルクス50 1本です。
アイドラベアリングは、センターの16mmのボルト1本です。

こちらが、ファンベルトテンショナーベアリングとアイドラベアリングです。
上2つが、車についていた物です。左がアイドラベアリングで、右がファンベルトテンショナーベアリングです。
下2つが新品部品です。
この車は、すでにファンベルトテンショナーが油圧式に交換されている為今回は、ベアリングのみの交換で済みます。

取り付けました。
先にアイドラベアリングを取り付けました。16mmのボルトは、締めすぎ注意です。
次にファンベルトテンショナーベアリングを取り付けました。

新品のファンベルトとクーラーベルトを張りました。
あとは、外した部品を元に戻して、ファンベルト廻りは終了です。

続いて、リアのコントロールアームを交換いたします。

右のコントロールアームを取り外しました。
手前は、21mmのナットで奥は、18mmのボルトナットです。
ABSの回転センサーの配線をホルダーから外しておきます。

右のコントロールアームです。
左側が車に付いていた物で、右が新品です。
配線ホルダーは、移植します。

車に付いていたコントロールアームは、ボールジョイントブーツが破れています。

新品コントロールアームを取り付けました。

こちらは、左のコントロールアームです。
手順は、右側と同じです。

交換しました。

コントロールアーム交換の注意点です。

左のコントロールアームの21mmのナットを取り外してボールジョイントを抜きました。
アームの元位置は、ここです。
新品のコントロールアームを付ける際は、ホイールを取り付けて接地した時に水平になるように取り付けないと新品ブッシュがねじれてしまいすぐに切れてしまいます。
この車は、ローダウンですので新品アームを取り付ける位置は、

ローダウンを見越してノーマルよりも上に向かせます。
こうすることによって、ホイールを取り付けて接地した時にブッシュがほぼ水平になる為長持ちします。
乗り心地も良いはずです。
本来ローダウンをしたら、フロントのスラストロッドブッシュの位置とリアのコントロールアームブッシュに位置を調整した方が、ブッシュが長持ちします。
乗り心地も変わります。

あとは、ホイールを取り付けて、増し締めしたら完成です。

ありがとうございました。